「チタンス
〜 ブラジリアン・ロックの巨人」

ブラジリアン・ロックの最前線で22年のキャリアを誇るチタンス。チタンスとはギリシャ神話の巨人タイタン(Titan)のポルトガル語読み。彼等の持ち味は何といっても大勢のメンバーが繰り広げるライブ・パフォーマンスである。初期のころからステージに8人以上ものメンバーが上がり、全員が入り乱れて歌い叫ぶ光景は今も衝撃的だ。
 
1982年、ブラジル最大の都市サンパウロで暮らす8人の高校生によって結成。当時流行のニューウェーブやレゲエを中心にアンダーグラウンド・シーンで演奏し始める。1984年にファースト・アルバム『Titas』をリリース。その後徐々にハード・ロックやパンク色が濃くなり、3rdアルバム『Cabeca Dinosauro』(1986)で反体制スタイルを確立する。同アルバムは38万枚を売り、チタンスは一躍ブラジリアン・ロックの中心的なバンドとなる。
 
その後も大都会の日常に対する風刺や国の政治をストレートに批判しながらハードなサウンドを生み出していく。88年にはフランスのモントルー・フェスティバルで演奏。翌89年には突然MPBへの回帰を試み、6枚目のアルバム「『O Blesq Blom』で20年前にブラジル伝統音楽とロックの融合に成功したトロピカリズモへのオマージュを行った。
 
91年にカリスマ的な存在であったアルナウド・アントゥーネス(日本ではトリバリスタスの一員としてより認知されているかもしれないが)がソロ活動に専念するためバンドを離脱すると、バンドは心機一転を図るため、93年の8枚目のアルバム『Titanomaquia』にニルヴァーナを手掛けたあのジャック・エンディーノをプロデューサーに迎え、グランジ・スタイルに傾倒する。
97年にはキャリア15年を祝し、これまでのヒットを集めたMTVアンプラグド・アルバム『Acustico MTV』を録音。これが170万枚セールスというメガ・ヒットとなり、チタンスの健在ぶりが改めて証明されることとなった。
 
2001年、ギターのマルセロ・フロメルが交通事故で死亡。2002年にはベーシストで作曲を手がけていたナンド・ヘイスがソロ活動のためバンドを去ったが、バンドにはサックスのパウロ・ミクロスやキーボードのセルジオ・ブリットなど初期メンバーのうち5人がいまだ残る。最新作は2003年にリリースされた14枚目のアルバム『Como Estao Voces?』。今やチタンスの曲はブラジルの都会生活に欠かせないBGMなのだ。
 
♪代表曲
PROVAS DE AMOR PROVAS DE AMOR PROVAS DE AMOR
ENQUANTO HOUVER SOL ENQUANTO HOUVER SOL ENQUANTO HOUVER SOL
PRA DIZER ADEUS PRA DIZER ADEUS PRA DIZER ADEUS


戻る