マリーザ・モンチ

「マリーザ・モンチ
 
〜 ミューズの美しい音」

艶美な声を完璧なまでに使い、古いサンバからブラック・ミュージュックまで広く歌いこなすアーティスト、マリーザ・モンチ。「神はニ物を与えず」というが、才能と美貌の両方を備えるマリーザを見て、彼女のようになりたいと願ったことのある女性、彼女のような恋人が欲しい思ったことのある男性は少なくないかもしれない。

1967年、リオデジャネイロに生まれる。エスコーラ・ヂ・サンバ、ポルテーラの役員であった父親をはじめ、音楽好きな家族の影響もあり、ピアノやドラムを演奏する楽しさを幼少の頃に覚える。10代から声楽の手ほどきを受け、後にリオの国立音楽学校に入学した。

18歳でオペラ歌手を目指しイタリアのローマに留学するも10ヶ月で挫折する。留学生活を送る間、マリーザはローマなどのライブハウスでブラジル音楽を演奏していたのだが、偶然にも名プロデューサー、ネルソン・モッタの目にとまり、彼とともに帰国し別の形で音楽の道を進むことを決めたのである。

87年からリオでスタートしたショー「Veludo Azul」は新星女性シンガー、マリーザ・モンチの名を瞬く間にブラジル全土に知らしめた。翌年、同ショーはテレビの特番として放送されることとなり、その模様はライブ盤『Marisa Monte ao Vivo』としてもリリース、これがマリーザのデビュー作となった。この作品はイタリアのピノ・ダニエーレの「E Po Che Fa」のカバー曲「Bem Que Se Quis Bem Que Se Quis Bem Que Se Quis」の大ヒットもあって、80万枚という破格のセールスを記録する。

こうして出現した歌姫は、まるで磁石のようにサウンドメーカーたちを惹きつける。アート・リンゼイがプロデュースを務めた91年のセカンドアルバム『Mais』は、海外でも聴かれるとともに、マリーザのコンポーザーとしての顔も紹介されることとなった。作曲のパートナーとしては、アルナルド・アントゥネス、ナンド・ヘイス、カルリーニョス・ブラウンらが参加している。

その後、94年の『Verde, Anil, Amarelo, Cor-de-rosa e Carvao』では、パウリーニョ・ダ・ヴィオラの楽曲でジルベルト・ジルがゲスト参加した「Danca da solidao」、ジョルジ・ベン・ジョールの「Balanca Pema」 などが話題を呼んだ。96年には『Barulhinho Bom』はライブ収録曲と未発表曲の両方が収録された2枚組のアルバムをリリースしている。

また、プロデューサーとしての手腕も発揮し、カルリーニョス・ブラウンの『Omelete Man』(98)、カーボベルデの女性歌手セザーリア・エヴォラのアルバム『Cafe Atlantico』(99)のほか、2000年には自分のレーベル「Phonomotor」を立ち上げ、尊敬するポルテーラのヴェーリャ・グァルダたちを集めた『Tudo Azul』を世に送り出した。

2000年、5枚目のアルバム『Memorias, Cronicas e Declaracoes de Amor』をリリース。カルリーニョス・ブラウンとの共作でアルナルド・アントゥネスの詩の朗読が印象的な「Amor I Love You」が大ヒットし、ミリオンセラーを記録、翌2001年のラテングラミーでは、ベスト・コンテンポラリー・ポップ・アルバム部門を受賞した。

2002年にはアルナルド・アントゥネス、カルリーニョス・ブラウンとともにトリバリスタスを結成、一世を風靡する。マリーザの自宅スタジオに二人を招いて、たった15日間で録音されたというこのプロジェクト唯一のアルバム『Tribalistas』は、「Ja Sei Namorar Ja Sei Namorar Ja Sei Namorar 」、「E Voce E Voce E Voce 」、「Velha Infancia Velha Infancia Velha Infancia 」などがラジオやノヴェラのサントラなどで人気を集め、100万枚を軽く超えるヒット作となった。

2006年3月、6年の歳月を経て待望のソロアルバム『Universo ao Meu Redor』、『Infinito Particular』が2枚同時にリリースされた。発売のずっと以前から注目を集め続けた作品がついにベールを脱いだ。世界の音楽ファンがどのように聴き、どのように捕らえるか、マリーザ本人も楽しみにしているに違いない。

♪代表曲

O BONDE DO DOM O BONDE DO DOM O BONDE DO DOM
VILAREJO VILAREJO VILAREJO
A SUA A SUA A SUA
AMOR I LOVE YOU AMOR I LOVE YOU AMOR I LOVE YOU
BEM QUE SE QUIS BEM QUE SE QUIS BEM QUE SE QUIS
NUNCA MAIS(with ジョアン・ドナート) NUNCA MAIS(with ジョアン・ドナート) NUNCA MAIS(with ジョアン・ドナート)
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