「ジルベルト・ジル
〜 ブラジル音楽のアルケミスト」

ジルベルト・ジルはサンバ、バイアォン(ブラジル北東部音楽)、カンドンブレ(アフリカ宗教音楽)、レゲエ、サルサ、などのアフロ・ジャンルとロックをかけ合わせて独自の音楽を作り上げたカリスマ・ミュージシャン。
「私のアイドルは"バイアォンの父" ルイス・ゴンザーガ、"ボサノバの神様"ジョアン・ジルベルトと"レゲエの神様"ボブ・マーリィ」と言うように、ジルの中では3人の音楽イノベーターが融合している。
 
1942年バイーア州サルバドール生まれ、彼の曲はブラジル北東部の荒涼、サルバドールの興奮、サンパウロの喧騒、リオのパッションを表し、ブラジルにいて世界を感じさせ、世界のどこに居てもブラジルを感じさせる。
 
60年代ジルがカエターノ・ヴェローゾと一緒にブラジル伝統音楽にエレキ・ギターを導入して始まった音楽ムーヴメント"トロピカリズモ"について語るときも「当時は世界が激動しているのを感じ取れた。だから私たちはバイーアから世界に向けてメッセージを送ったんだ」と、世界が自分の器の中にあることを明言している。
 
40年以上のキャリアで自身のアルバム41枚、他のアルバムへの参加は数え切れないほどある。1998年グラミー・ワールド・ミュージック賞受賞、他にもラテン・グラミー賞2回受賞。最後に来日したのは1998年。現在は音楽活動と平行してブラジル文化相も務め、世界中にブラジル文化を広める活動をしている。
 
ジルの音楽に触れてみたいという人に1枚だけアルバムを推薦するとしたら、彼の数々の名曲のうち、レゲエ「ヘアウセ」、アフロ・バイーア「トダ・ミニーナ・バイアナ」、ブラジル北東部音楽「ヘファゼンダ」やほかにも「パウコ」、「シチオ・ド・ピカパウ・アマレロ」などを収めたライブ・アルバム『アンプラグド』(94年)をあげる。
また、昨年末に日本でも公開されたブラジル映画「私の小さな楽園」(2000)はジルが音楽を担当しており、これのサントラ曲集のコンピレーションCD『アス・カンソンイス・ヂ・エウ・トゥ・エリス』(2000年)もお勧めの一枚だ。
 
♪代表曲
PALCO PALCO PALCO
QUI NEM JILO QUI NEM JILO QUI NEM JILO
ESPERANDO NA JANELA ESPERANDO NA JANELA ESPERANDO NA JANELA
SITIO DO PICAPAU AMARELO
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