「エヂソン & ウヂソン
〜 新セルタネージョのロック兄弟」
キュイーン、キュイーンとギターのうなるセルタネージョ。ブラジル南部の週末を賑わすバイレ・ヂ・ホデイオ(*)でもはや欠かせないのがエヂソン&ウヂソンの兄弟デュオが演じるカントリー・ロックだ。
リード・ヴォーカルは1974年生まれの弟、エヂソンが、ギターとコーラスは2才年上の兄のウヂソンがつとめる。二人はサンパウロ州奥地の出身でサーカス団員の家庭に生れた。物心ついたころからブラジル内陸部のフェスティバルやロデオを転々としながら育った。1980年、まだ10歳にも満たない二人はセルタネージョ・デュオを結成、人前での演奏を始める。それからの長い下積み期間に数多くのセルタネージョ・クラシックはもちろん、海外のロック・ナンバーやアメリカン・カントリーをレパートリーに加えていく。
95年に念願のファースト・アルバム『Edson & Hudson』でデビュー。ここではオーソドックスなセルタネージョ・スタイルを披露している。セカンドアルバム『Festa Louca』では心機一転、レパートリーの半分にアメリカン・カントリーのカバー曲を取り入れ、これが爆発的な売れ行きにつながった。なかでも、日本でもおなじみのカナディアン・カントリー・ロックのアイドル、シャナイア・トゥエインの「Any Man of Mine」のカバー「Musica no Ar」やパム・ティリスの「Mi Vida Loca」のカバー「Festa Louca」などが大ヒットを収めた。
3作目のアルバム『No Limite da Saudade』(01)では、「Deixa Eu Te Amar」や「Zoiao
Zoiao
Zoiao
」などがヒット。4作目のアンプラグド・ライブ盤『Acustico ao Vivo』(02)ではそれまでのヒット曲に加え、「Azul」や「Me Bate, Me Xinga」などの新曲が話題を呼んだ。アルバムは15万枚セールスを突破、2003年ラテン・グラミー賞セルタネージョ部門にもノミネートされている。
また、この頃から兄ウヂソンのギター・プレーが一段と際立つようになる。5枚目のアルバム『O Chao Vai Tremer』(04)ではラブ・ソング「Porta Retrato」や「Quer Namorar Comigo?」がラジオ・チャートの上位にランクインする一方、ロデオにぴったりなノリのいいナンバー「Entra na Arena」や「O Bicho Vai Pegar」はブラジル南部のパーティーシーンに欠かせない曲となった。
最新アルバムは『Galera Coracao』(05)でタイトル曲をはじめ、「E Amor Demais」や米カントリー歌手ラドニー・フォスターの「Raining on Sunday」カバー曲の「Por Tras da Chuva」などが大ヒットしている。同アルバムのライブ・ツアーを収録したDVDもリリース予定だ。
若くして、すでに25年のキャリアを誇るエヂソン&ウヂソン。ロックを融合させアルバム毎に洗練度を増していく彼等のことを「今最もクオリティの高いセルタネージョ・デュオ」と評する声もある。日本のセルタネージョ入門者にも適したアーティストだといえよう。
♪代表曲
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ZOIAO
ZOIAO
ZOIAO
(*)バイレ・ヂ・ホデイオ(baile de rodeio):カウボーイ(ガール)風の"衣装"でカントリーやセルタネージョに合わせて踊るパーティ。最近は全国的に人気がある。
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